映画「メットガラ ドレスをまとった美術館」
2017年 05月 20日
【メットガラ ドレスをまとった美術館】
(The First Monday in May)
原題の通り「5月の第一月曜日」に開催されるファッション界最大級の
イベント「メットガラ」
米ヴォーグ誌の編集長アナ・ウィンター主催でNYのメトロポリンタン美術館
(MET)で毎年開催されるこのイベント
準備は8ヶ月
インスタレーションや展示する服のセレクト、設営、その他パーティーに
出席するセレブの席をパズルのように埋めていく作業なんていうのもあります
もう見ているだけで神経が擦り減りそうになるのですが(笑)その中で
淡々と合理的に支持を出していくアナウィンター様はさすが!
YesかNoしかなくて迷いがまったくない
色々な意見が出てもダメなものはダメときっぱり言えるのは自分に
自身がなければ出来ない事
「ファッションはアートなのか」という事がひとつのテーマになっています
そもそもそんな事を議論する事自体がナンセンスだと思いますが
カールラガーフェルドは「自分をアーティストなんて言いたくないし
CHANELはアートではない、ただのドレスメーカーだ」と言い切るところが
かっこ良かったですが、いやいや、カールラガーフェルドは
間違いなくアーティストでしょう?
一部のデザイナーが生み出す作品は間違いなくアートだと私は思います
あとひとつ、この映画の主人公である総責任者の若きキュレーター、
アンドリューボルトン
彼が一番影響を受けたものが私と同じニューロマンティック、雑誌FACEや
IDといったロンドンのクラブカルチャーだったと言っていたのがちょっと
嬉しかったです
パンクに乗り遅れてニューロマンティックの世代だと言っていたので
私と同世代な気がする(笑)
そんな彼が世界を駆けずり回り神経擦り減らしてようやく初日を
迎えるのですが、こちらまでハラハラドキドキして見ていたので
オープニングの素晴らしさを見て心から「良かったねえ・・」
と思いました
自分自身も「頑張ろう!」と思わせてくれる映画
ファッションドキュメンタリーでは「ディオールと私」のほうが私は
感動したけれどこちらもオススメです!
そうそう、今年のメットガラはなんと「Rei Kawakubo / Comme de Garcons
(川久保玲 /コム・デ・ギャルソン)」なんですよ!!!
存命のデザイナーがテーマになったのはサンローラン以来二人目だそうです
本当に凄いなあ 日本人として誇らしい気分になります
9月まで開催しているのでNYに飛んで行きたいです
<おまけ>
賛否両論だったメットガラのリアーナの通称「オムレツドレス」
私は正直ちょっと悪趣味だと思いましたが注目度は間違いなくNo,1でしたね
メットガラだけで長文になってしまったので残り二つのドキュメンタリー
については次のblogで